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月別アーカイブ: 2026年1月

第25回リフォーム工事雑学講座

皆さんこんにちは!

ダイケン住宅、更新担当の中西です。

 

1. 現況診断と原因仮説の立て方 🔍
• 症状メモ:天井シミの位置・雨天時のみか・連続雨で悪化するか・風向の影響・排水の滞留有無。写真と併せ雨量/風向も記録。
• 典型的原因:
o 立上り高さ不足(サッシ下や笠木基部)
o 入隅補強不足(クロス方向の割れ)
o ドレン詰まり(落ち葉・砂)と改修ドレン不良
o 笠木の継ぎ目やビス穴からの浸入
o タイル直貼りでのひび割れ浸水
• 診断手順:目視→赤外線/含水計→局所撤去→散水試験(上流から順に)→原因部位の特定。

 

2. 勾配・排水:水は重力に従う
• 勾配の基本:1/100〜1/50を確保。わずかな凹みも水たまりになり劣化を加速。
• ドレン:排水口は最下点へ。清掃しやすい脱着式ルーフドレン、詰まりに備えるオーバーフロー排水を必須に。
• 雨だまり対策:局所パテではなく下地からの不陸調整で面を作り直す。

 

3. 材料別の選び方と向き不向き 🧰
• FRP:硬くて強い。小〜中面積向き。入隅補強と継ぎ目処理が命。直射日光に強いが下地の動きには弱いのでジョイントに配慮。
• ウレタン塗膜:継ぎ目が出ず複雑形状に強い。厚み管理(膜厚)とピンホール対策が品質の決め手。トップコートの定期更新で寿命を延ばせる。
• 塩ビシート:面安定性と耐候性が高い。機械固定/接着の選択と立上り溶着が品質差に。広い面積や陸屋根で強い。
• 改質アスファルト/露出防水:屋上の定番。役物とディテールの熟練が必要。

 

4. 端部・入隅・立上り・貫通部のディテール 🧱
• 立上り高さ:外壁側200mm以上、サッシ下100mm以上を目安。
• 入隅:増し張り/コーナーパッチで補強。シートはR処理して折れを防ぐ。
• 貫通部:室外機や照明の配管はスリーブ+シール+押え金物で三重に。将来交換を見据え遊びを作る。
• 笠木:継ぎ目は逆勾配にならないよう水返しを設け、ビスは防水ブチル+キャップで保護。

 

5. サッシ・開口部と取り合い 🚪
• 掃き出しサッシの下枠は水切り金物+立上りを連続。段差ゼロを狙う場合は排水溝/グレーチングで雨水の逃げ道を確保。
• サッシ交換を伴う場合は一次防水(外側)と二次防水(内側)の連携を図り、テープの上下順を厳守。

 

6. タイル・ウッドデッキ併用時の注意 🌳
• タイル:下地の防水層の上に浮かせる構成が安全。直貼りはヘアクラック→浸水のリスク。
• ウッドデッキ:束やビスの貫通部は侵入ルート。支持脚の点接地と清掃性を両立。

 

7. 施工フロー(改修例) 🗂️
1) 養生・近隣挨拶 2) 既存防水撤去/下地補修 3) 勾配調整 4) 立上り/入隅補強 5) 本体施工 6) 笠木・端部処理 7) 改修ドレン/オーバーフロー 8) トップコート 9) 散水試験 10) 取説・保証書引渡し。

 

8. マンションでの注意 🏢
• 管理規約/作業時間/共有部養生、外観変更の可否。共用縦管にゴミを流さない運用徹底。

 

9. メンテナンス計画 🧹
• 半年に1回のドレン清掃、年1回のトップコート点検。台風後は散水テストで早期検知。

 

10. 予算・工期の目安 💰⏱️
• FRP 10〜30万円(3〜8㎡)/1〜2日。

• ウレタン 12〜35万円/1〜3日(乾燥養生含む)。

• 塩ビシート 18〜50万円/2〜4日。

• 改修ドレン/オーバーフロー 2〜8万円/カ所。

 

11. ケーススタディ 🧩
課題:掃き出しサッシ下からの漏水、中央に水たまり。
原因:下地凹みと立上り不足、ドレン詰まり。
対策:下地全面レベリング、立上り200mm、改修ドレン+オーバーフロー新設、散水試験で検証。
効果:豪雨でも漏水ゼロ、清掃頻度と不安が大幅に低下。✨

 

12. チェックリスト
☐ 立上り/入隅/端部の補強OK
☐ 勾配1/100以上・水たまり無し
☐ ドレン清掃性・オーバーフロー有
☐ サッシ下の一次/二次防水の整合
☐ 笠木継ぎ目/ビス穴の止水
☐ 散水試験の実施と写真記録

 

まとめ:ベランダ防水は材料ではなくディテールの勝負。入れない・入っても出す、そして点検を仕組みに。🏠💦

 

 

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